溺愛ロマンス~初恋、やり直します!~の概要 『溺愛ロマンス~初恋、やり直します!~』(原題:我的小確幸)は2021年に製作された中国ドラマです。 子供の頃にいじめられていた無愛想なイケメン医師が、いじめから守ってくれた初恋の相手と再会し猛アタックをしていく王道ラブコメディです。 基本情報• 溺愛 ロマンス 原題:我的小確幸• 製作年:2021年• 話数:全28話(中国語・日本語字幕)• 時代:現代• 監督:ヤン・ロン(楊龍)• 脚本:リウ・フェイ(劉飛) リウ・チェングアン(劉辰光) シー・シー(施適)• 主題歌・オープニング曲:『風的話』• エンディング曲:『親密感』• 小松 奈生子 With You』 『我們就像這様』• キャスト 役名 役者名 ツォン・ロン シン・フェイ(邢菲) ウェン・シャオチン タン・シアオティエン(唐曉天) ジョウ・チョンチョン ホアン・イーリン(黄一琳) ウェン・ラン リー・チュワン(李川) ジョン・ジェン フー・ウェイルン(付偉倫) あらすじ 弁護士を目指しているツォン・ロンは、研修先のユンジー病院に派遣されます。 そこで出会ったのは、仕事はできるけど無愛想な医師のウェン・シャオチンでした。 ロンは患者と医師の間に起きたトラブルを調停するため、シャオチンに聞き取りをしようとしますが、素っ気ない態度を取られてしまい上手くいきませんでした。 そんな中、ロンが名前を名乗った途端、シャオチンに抱きしめられます。 溺愛 ロマンス そのためシャオチンにとって、ロンは一途に想い続けている初恋の相手です。 しかし、シャオチンは昔ぽっちゃりしていたため、ロンはシャオチンがあの時の彼だと気が付きません。 そこで、シャオチンはロンを振り向かせるために猛アタックをしていきます。 溺愛ロマンス~初恋、やり直します!~の第1話ネタバレ感想と見どころ 第1話を見て、ヒロインのツォン・ロンや友人のジョウ・チョンチョン、従弟のジョン・ジェンなど、全体的に登場人物たちが明るくて面白そうなドラマだという印象でした。 まだロンと相手役のウェン・シャオチンは親しくありませんが、第1話の最後はいい雰囲気で終わったので、二人がこれからどのような恋を展開してくれるのか、とても期待しています。 今回の記事では、• 執拗なヒロイン!?• 患者思いの無愛想な医師• 第2話以降の見どころ 以上の3点を詳しく見ていきたいと思います。 執拗なヒロイン!? ラブコメといえば、やはりヒロインが重要ですね。 ヒロインのツォン・ロンは弁護士を目指しており、シャオチンが勤めているユンジー病院で研修することになります。 私の彼女の印象は、とても明るくて面白い性格だと思いました。 特に面白かったのは、彼女が患者とのトラブルの聞き取り調査をするために、シャオチンの診察室まで追いかけてくるシーンです。 自分の即席麺を取った男の子を執拗に追って、噛みついたから書かれたそうです(笑)。 これぐらいの強さがあるから、幼い頃のシャオチンが苛められていたときに助けられたのでしょうね。 弁護士に向いていそうです。 また、診察の邪魔をしてしまったことをシャオチンに謝罪し、あらためて自己紹介をするシーンがありました。 このシーンを見て、彼女は自分が悪いことをしたと思ったら、素直に認めてすぐに謝るところが素敵だと思いました。 私はすぐに謝るのが苦手なので、彼女を見習いたいです。 患者思いの無愛想な医師 続いては、ヒロインの相手役、ウェン・シャオチンに注目します。 彼はユンジー病院で医師として働いています。 ロンに対して素っ気ない態度を取り続けていましたので、基本的には無愛想なようです。 ですが、看護師の話によると海外の名門医大を出ても威張らず、患者思いで残業したり、知人の紹介による割り込みも断っているそうです。 医師の鑑のような人ですね。 同僚にいたらカッコイイでしょうね。 また、ランランという白いモフモフの犬と暮らしています。 ランランのためのご飯は市販のドッグフードではなく手作りでした。 とても可愛がっている様子が伺えましたので、心を開いている存在には態度も柔らかくなるのかもしれませんね。 犬を可愛がっていると、不思議と飼い主も可愛く見えてきます。 そして何より重要なのは、昔いじめから守ってくれたロンのことをずっと一途に想い続けていることですね。 医師になっているので素敵な人にたくさん出会っているはずですが、昔受けた恩を忘れずに過ごしているとは……なんて義理堅い人なんでしょう。 第2話以降の見どころ ここからはドラマの続きについて書きたいと思います。 第1話の最後はいい雰囲気で終わりましたが、おそらくロンはシャオチンのことを覚えていないと思います。 そのため、いつ、どのように彼のことを思い出すのか見どころです。 また、シャオチンはこれから猛アタックしていきますので、ロンがいつ彼に惹かれるのかも注目ですね。 二人の恋の行方から目が離せません。 その他、ダーレン法律事務所の研修生は5人いますが、残れるのは1人だけだと説明がありました。 そのため、ロンが無事に最後まで残れるのかも気になっています。 このドラマは明るい上に胸キュンな展開が待っていそうなので、私も続きを楽しみにしています。 続きを視聴しましたら記事を更新していきますので、ドラマのついでにブログも楽しみにしていただけましたら幸いです。 溺愛 ロマンス 本ページの情報は2022年7月時点のものです。 最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。 現在、『溺愛ロマンス~初恋、やり直します!~』はU-NEXTの個別レンタルで先行配信しています。 U-NEXTは月額2,189円(税込)で23万本以上の動画が見放題、160誌以上が読み放題になる動画配信サービスです。 作品の配信数は他のサービスと比較しても非常に多い数字です。 さらに、月額サービスに登録していますと、毎月1日にポイントが1200円分も付与されます! ポイントは最新作のレンタルやマンガの購入、映画のチケットへの交換に使うことができます。 そのため、見たい作品が個別レンタルの場合でも、月額サービスに登録することをおすすめします。 初めてご利用の方は31日間無料で、600ポイントもプレゼントされます! [PR].
2017年、5月~のMBC週末ドラマ。 平均視聴率は9.77% 韓国での原題は『泥棒野郎、泥棒様』。 私はDATVで毎週視聴しました! 好きドラマでした 重くつまらない子役時代を抜けたら・・・・ 毎週、倍速ナシで最後まで楽しく視聴出来ました 長編ですが、義賊&復讐&家族愛&恋愛・・・など いろんな楽しみ要素の詰まった内容で バランス良く描かれていて面白いデス。 だそう。 視聴率は良くなかったようですが、ほんと、そんな感じだった。 脚本 ソン・ヨンモク ・メイクイーン ・プレジデント ・華麗なる誘惑 脚本が良かったんだな、誰だろ?と調べましたが え、「華麗なる誘惑」は私的にはまったく面白くなかった。 同じ脚本家とはビックリ。 「恋する泥棒」は、好きだったなぁ!!! 2人の恋愛展開が好きだった ドルモク(チ・ヒョヌ)&ソジュ(ソヒョン) ゆっくりと、丁寧に描いてくれたおかげで・・・ 長く恋愛展開を楽しめましたぁあああ。 幸せになってからは、見てるこっちも一緒に笑顔になってしまう!!! 恋 泥棒 歌詞 お互い、兄弟だといつわかるのか・・・ それも楽しかった! 兄である検事ジュニ@キム・ジフン!!! 良い役だったし、イイ演技でした 久しぶりに真面目キャラのキム・ジフンを見た気がした。 普通の演技も出来るんじゃん!と思った私。 (笑) 家族愛も良かった!!! お父さんとドルモク、ドルモクとジュニ、ジュニとお父さん。 どの組み合わせも、見ててすごく温かい気持ちになったし 裏切ることがない家族だったから、本当に安心して見ていられた。 お父さん(アン・ギルガン)、年末のMBC大賞で賞をもらってました。 3人、みんなにあげたい気分!!! ちなみに・・・お父さんの色恋沙汰。 ちょっと可笑しかった!!!(爆) 師匠(イ・ジョンウン)と恋愛とはねぇ。 (笑) この脇役女優さんも味があって好き。 でも、ドルモクの母役(シン・ウンジョン)が品もあり とにかく美しくて美しくて・・・・。 (笑) 男まさりな師匠とは、えらく美貌の差を感じてしまった。 (爆) アン・ギルガンシは、ドルモク母とのほうが似合いそうなのに。 恋 泥棒 歌詞 (爆) ドルモク母も大活躍! 脇役は脇役でも、こういう存在感のある役は美味しい! 温かいドルモク一家&その仲間たち! チーム「ドルモク」は、兄以外、最後はみんな一緒に住んでて (どんだけデカイ家なんだ?^^;) 揃って食事するシーンとかも多かったけど 撮影、さぞ楽しかっただろうなぁ・・・と思った 一方、 欲深い・・・悪役家族! お金は怖いねぇ。 『この親にしてこの子あり』なのは、当然としても どんどん欲深くなり・・・家族なのに誰も信用出来ない。 自分が1番の金持ちになりたいと思う人たちで 結局、 家族崩壊 欲深さは同じなんだけど、 こちらの親子はちょっとお間抜けで、可笑しかった。 (笑) バックにかかる、歌なしの曲たち、良かったです! 恋愛の時は、だいたいこの曲だけだったので さすがに長編ドラマなのに、この1曲だと飽きると言うか・・・ 別な歌入り曲が聴きたくなった。 キム・ジフンの隣が多いのは気のせい? キム・ジフンのが喋りやすそうではあるけど・・・。 何気に・・・キム・ジフンとのツーショットも多い? 気のせいか! このドラマの後枠で始まったチャン・ヒョクの「カネの花」のが 韓国人が好きそうな・・・本格復讐ドラマで 数字的にも視聴率取れてましたけど・・・ 「恋する泥棒」のほうが、話がわかりやすくて 恋愛シーンもいっぱいで、女性好みストーリー 小松 奈生子 ただし・・ 子役時代はちょっと我慢が必要です 8話ぐらいまで・・・我慢を。 (^^;) その代わり、その子役時代の重々しいストーリーが 後々、効いてきますので!.
2020年からにじさんじを見ている者です。 伏見さんと剣持さんは共に2期生ですよ。 1期生とのデビュー差は1ヶ月だけですが 昔はVtuberそのものが「知る人ぞ知るジャンル」であり、視聴者のほとんどが男性なので女性ライバーの方が人気が出やすかったそうです。 なおかつ伏見さんは ・一時期活動を休止していた ・登録者が何万人行くまで耐久配信!というのをしない ・配信時間が早朝 7時 か深夜 23時 ・実況するのは主にフリーのホラゲー ・にじさんじ以外のVtuberがいる大会にあまり出ない という特徴があるため、一気に登録者が伸びるということがないのかと思っています。 小松 奈生子 さらに剣持さんは「当時Abemaで始まるにじさんじの番組に出るため登録者10万人突破よりも前倒しで3Dが作られた」というのもあります。 実際に剣持さんも「自分が3DになったころにはVtuber界全体で男性の3Dが数人しかいなかった」という旨のことを言っていました。 結論としては ・初期は男性ライバーというだけで人気が出にくかった ・新しくデビューした方が注目度が高く登録者も増えやすい ・配信内容がほぼ固定化されているためホラーが苦手な人などは入りにくい ・同期の剣持さんはにじさんじ全体の中でも3Dになるのが早かった ただ、伏見さんの3Dお披露目のスパチャなどを見るに「趣味が合う人にはとことん合う」もしくは「一度つかんだ視聴者を離さない」タイプのVtuberなのかなと思っています。 3Dになったことで配信の幅が増えていくと思うので、今後の活動に期待です。 伏見ガク、剣持刀也共に二期生出身ですよ。 男性かつ女性向けの伏見は伸びにくかった。 小松 奈生子 ガク 3d そのため3Dが早く、にじくじや箱内イベント、箱外イベント ニコ超など に参加する機会が多かった。 有名で人気なFPSゲームよりホラゲーやバカゲーなど人を選ぶゲームを良くプレイする。 今まで3Dがなかったため大型イベントに参加してこなかった。 またV見始めのファンはやはり有名どころや話題の人から見ていくので随分昔にデビューしており登録者数が伸びていない伏見は新規ファンがなかなかつかない。 しかしこれから3Dを使った企画やイベントにも参加していくと思うのでもしかしたら注目され一気に人気になる可能性もあります。
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新国のレパートリーであるジョナサン・ミラー演出の『ばらの騎士』。 4回公演の千穐楽の4月12日を観た。 先の3回の公演をすでに鑑賞したオペラ・ファンたちの間では、サッシャ・ゲッツェルの指揮と東フィルがとんでもなく素晴らしく、ゲッツェルの指揮姿はカルロス・クライバーのレジェンド(1994年のウィーン国立歌劇場での来日公演)を彷彿させるとの噂だったが、噂は真実で、ゲッツェルのお陰でかつてないほどの熱気と密度でこのオペラを鑑賞したという感想。 今まで聴いた「ばら騎士」の中で、ダントツのベストだった。 ゲッツェルとは数年前、楽屋で少し話したことがあった。 当時音楽監督を務めていたイスタンブール・フィルが現地で紛争に巻き込まれたので、オケの皆が心配で仕方がないと泣きそうな表情だった。 指揮者に腹黒い人と胸が白い人がいるとしたら、「この人はシロのような気がする」と咄嗟に思ったものだ。 1970年生まれなので、今年52歳。 プロフィールを見ると、あまりがつがつと出世を追い求めるタイプではなく、それぞれの現場で真摯なプロフェッショナリズムを発揮する職人肌の人のように思える。 新国立劇場「ばらの騎士」より 撮影:寺司正彦 提供:新国立劇場 キャストは元帥夫人のアンネッテ・ダッシュ以外、予定されていた外国人キャストはすべて日本人歌手に変更になったが、いい稽古だったのか、1幕から歌にも芝居にもゆとりと香りのようなものがあった。 A・ダッシュは10年前と全く同じ若々しい美貌…と言うと嘘になるが、元帥夫人が似合う憂いのあるマダムになっていて、躁鬱の激しい複雑なキャラクターを濃い演技で演じていた。 オクタヴィアン小林由佳さんのズボン役は絶品だが、何度も演じているオクタヴィアンの中でも、この演出ならではのイノセントで「若さゆえに何もコントロールできない」感じがよく出ていた。 オクタヴィアンは、まだ1幕では自分が何者かわかっていない。 愛する元帥夫人は、さっきまで上機嫌に甘えてきたかと思うと、ヒステリックに振り払おうとしたり、不吉なことを口走ったり、情緒不安定のカタログで、とても10代の男が手に負える代物ではない。 「僕なんかのどこがいいの? 」とオクタヴィアンは年上の愛人に聴く。 「それゃあ、若くて可愛いいだけで何も知らないところがいいのよ! 」と心の中で答えてしまう自分がいる。 オーケストラの緻密で複雑な音楽に、歌手は少しも出だしを間違えずについていく。 元帥夫人が最もたくさん歌うのは1幕だが、夥しい音符を歌いながら演技も完璧で、愛人のオクタヴィアンを部屋から追い出す場面では、異様なほどの緊張感が走った。 家臣に呼び戻させようとするが、彼は馬に乗って行ってしまった…その後に元帥夫人が一人で煙草を吸うシーンがたまらない。 演出家は2年前に亡くなっているが、この煙草のシーンは秀逸だと思う。 1幕から大活躍のオックス男爵は、わが国が誇るバス妻屋秀和さんが好演。 セクハラ満載の無神経のカタログのような役だが、「貴族独特のおおらかな愉快さとユーモア」も感じさせなくてはならず、コミカルな中に僅かな英雄性のようなものも隠し持っている感じ。 作曲家は最初、オックスをオペラのタイトルにしようとしたという。 バッソ・ブッフォの名役の中でも天辺級の難しい役だ。 妻屋さんは実に素晴らしく、たくさんのアイデアを盛り込んで演じていた。 最終日は、主役に見えた。 新国立劇場「ばらの騎士」より 撮影:寺司正彦 提供:新国立劇場 トータル4時間10分のオペラには二回休憩が入るが、1幕のあとの2幕はテクスチャー的に全く性格の異なる音楽で、1幕はえんえんと元帥夫人のメランコリーが基調になっているため、雨雲のようにメロディとメロディがつながって灰色の天蓋を作り上げている。 2幕は、オクタヴィアン登場のシーンの音楽の「派手さ」に驚愕した。 音量のレベルが一気に上がり、天変地異が起こったような、英雄的で輝かしいサウンドが響き渡った。 ゾフィーがオクタヴィアンを一目見て恋に堕ちた瞬間の音楽で、あのようなまばゆい音楽をまとって現れた男性を、女性は愛さないわけにはいかない。 薔薇 の 騎士 新 国立 劇場 ゾフィーの安井陽子さんは10代の乙女にふさわしい透明なコロラトゥーラで恋のときめきを歌い、姿も可愛らしかった。 侍女のマリアンネを歌う森谷真理さんは二期会公演では元帥夫人を歌っていたが、そう思って見るからか、この役も面白そうに演じられていた。 小松 奈生子 10年前に見た『道化師』の美男子シルビオがまだ記憶から抜けないが、17歳の娘を持つ父親は、だいたいああいう外見だろう。 成金の金持ちで貴族の称号がなんとしてでも欲しい打算家の父だが、最終的には3幕でオックスの不道徳を制裁する。 与那城さんの雷親父っぷりも魅力的だった。 ゲッツェルの指揮姿は最初から最後まで全部見えた。 音楽を全身で作り上げていて、どれだけ譜面にかじりついて研究したのか、指揮者にとって分厚いスコアが恋人なのではないのかと思うほどののめり込み方で、オペラを指揮することの「熱さ」には、これくらいのものがあってちょうどいいと思った。 歌劇場でのポストがあるのかと思っていたら、まだないのがとても意外だった。 しかるべきところに決まれば、英国ロイヤルオペラとパッパーノのような蜜月が続くのではないかと考える。 新国立劇場「ばらの騎士」より 撮影:寺司正彦 提供:新国立劇場 3幕の前半はドタバタ。 メイドに扮装したオクタヴィアンがオックスをコテンパンにする。 オックスの私生児たちがきゃあきゃあと乱入する。 それでも未練がましい助兵衛男爵に「ものごとには終わりがあるのです」と強く制した元帥夫人は、どんな英雄より勇ましくカッコよかった。 アンネッテ・ダッシュはゆうに170センチを超える見栄えのするスタイルなので、黒いスーツドレスと大きなつばのある帽子がよく似合う。 このオペラでは、どの人間関係も破綻している。 1幕の元帥夫人とオクタヴィアンからそうだ。 愛し合っていても次の瞬間に夫人はヒステリックになり、「あなたまで他の男たちと同じようなことを言うの? 」と怒り始める。 オックスは最初から他人のデリカシーなど理解しようとしない。 ファーニナルは嫌がる娘を力づくで嫁がせようとする。 「人と人との相互理解はこんなにも難しい」ということを骨の髄まで学ばせてくれる、こんぐらかり塩梅なのだ。 モーツァルトだってここまでの人間の心の葛藤は書けなかった。 唯一の和解は、元帥夫人とゾフィーの間にある。 それはオペラ史上まったく新しい「女性の寛大さ」の発明で、そこで美しい大団円へ流れ込む。 「一目で好きになったのね」とマルシャリンがゾフィーに語り掛ける場面で、一気に泣けた。 オクタヴィアンはあの若さで、一人の女に未練を感じながらも新しい女のもとへ行くという経験をする。 作曲家が葬式の時に演奏して欲しいと遺言に残した元帥夫人、オクタヴィアン、ゾフィーの三重唱は、このキャストでは感動的すぎた。 初演では『ばらの騎士号』まで鉄道に現れて優雅なお客たちがこれを見るために集まったが、そのときも大成功だったという。 悔しいほどに、女心のオペラなのである。 『ばらの騎士』が初演されたのは1911年で(劇そのものは18世紀が舞台らしいが)ジョナサン・ミラーは1911年の風俗を女性のファッションの細部やセットの美術に盛り込んでいる。 初演に寄せた2007年のインタビューでも、演出家20世紀初頭の大戦前夜の時代について触れていて「オクタヴィアンは戦死し、ゾフィーは未亡人になるでしょう」と語っている。 ヴィスコンティは1911年を舞台にした『ベニスに死す』で、死にゆくマーラーを描いたが、実際の美少年のモデルのポーランド人「ウワディスラフ」は、その後ユダヤの強制労働で酷使され、70代になったとき痛風の脚を引きずりながらパリの映画館で『ベニスに死す』を見た。 「私の美しい母は、子供の前で煙草など一度も吸わなかった…」というのが彼の感想だったという。 小松 奈生子 新国立劇場「ばらの騎士」より 撮影:寺司正彦 提供:新国立劇場 切なさと優しさと…3幕では、3つのターンテーブルから流れる3つの円舞曲が、自在につまみをひねって高く鳴ったり低く鳴ったりしていたように聴こえた。 まるでオーケストラの魔法だ。 カーテンコールで少し小さめのタキシードに蝶ネクタイをつけたゲッツェルは、ピットのメンバーに感謝を向け「こんなに幸せなことって…」と言う感極まった表情になった。 ピットの楽員さんたちも、いつまでもいつまでも舞台に向かって拍手をしていた。 『ばらの騎士』が舞台にかかるとは、劇場にとっても観客にとってもこんなに素晴らしいことなのだ。 この日で終わってしまうのが本当に名残惜しかった。